マレーシア親子留学奮闘記

24年間務めた会社を退職しアラフィフで憧れの海外生活をスタートさせた母親と、そんな母に連れられてイギリス系インターナショナルスクールに通い始めた息子との、涙と笑いのマレーシア生活

親子留学時に大切な子供の意志

わが家は1年前に、小学4年(当時9歳)の息子と母子でマレーシアに移住しました。

渡航直前に「マレーシアに行きたくない」と言い出した息子を「とりあえず1年行ってみよう」となんとか連れ出した事が懐かしく思い出されます。

 

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小学生で親子留学する場合、子供の意志というよりは、親の意向が強いのはどの家庭をみても同じですが、子供がどういう思いで来ているのかはとても大切です。

 

うちの息子は当初「なぜマレーシアに来たの?」と聞かれると、

「お母さんに連れて来られたから」

「俺は1年で日本に帰るから」

と応えていました。

それに対して、

「将来アメリカの大学に行きたいから」

なんていう明確な目標のある子もいました!

 

この子は、お母さんのお友達の通うアメリカの大学の写真をみて憧れを抱いたのがきっかけのようですが、ここまで明確な目標のある子は珍しいです。

何人かの小中学生に留学のきっかけを聞いてみたところ、親にこんな学校あるけど行ってみない?と言われ、面白そうだなぁと思ったから来たという子が多かったです。他には受験のための塾通いの生活には戻りたくないとか、将来役に立ちそう、など色々です。そして、入学前に海外サマースクールの経験があったり、インターナショナルスクールに行っていたりと海外への精神的ハードルがかなり低くなっている子が多いように感じました。きっかけや理由はなんであれ、子供自身が海外の学校行ってみようかなぁと思うような情報や環境を事前に与えているのです。

 

それに比べて、我が家は週2回英語の学童に通わせていた位で、子供の気持ちを刺激するような事はしてこなかったと反省しています。もちろん子供と合意の上での決断でしたが、やや強引に決めた事は否めないし、中学受験を考えていなかったわが家では、その先の選択肢について子供と話した事などありませんでした。そのため、子供からしたら「親に連れて来られた」という気持ちになってしまったのでしょう。

 

そんな失敗をしたわが家は、1年後マレーシアでYear 6が終わった後の選択は息子の意思を尊重する事にしました。その先の選択肢についてちゃんと説明し、話し合うようにし、今は日本やマレーシアで学校説明会などのイベントに参加し始めました。もちろん子供だけで全てを判断する事はまだ難しいので、親のリサーチや誘導は大切ですが、息子が自らが決めたんだと言う意識を少しでも持ってくれたら嬉しいです。

 

 

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この1年で「1年で日本に絶対に帰国する」と言っていた息子の気持ちにも徐々に変化が見られるようになりました。今ではこのまま中学から先もマレーシアにいようかなぁと言う日もあるから驚きです。日本は宿題がたくさんあり勉強が大変だからという不純な動機のようですが…苦笑。きっかけや動機は何であれ、自分のこの先について自分で考え始めた証と少しほっとしています。

 

留学後に色々な方と留学の是非や目的、理由などを話しますが、親も皆悩んでいます。特に我家と同じく母子(父子)留学、家族留学をしている場合は、駐在とは違い、自らの選択と決断で日本を離れマレーシアに来たわけですから、この選択が本当に子供にとって、自分や家族にとって正しかったのかと自問自答を繰り返しています。

しかし、今、答えはありません。

子供が大きくなった時、「あの時マレーシアに行って良かった」と子供自身が感じてくれたら、この選択が正しかったと言えるのかもしれませんね。

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